まずは動画をご覧ください
トリノから電車で1時間、イタリアの田舎町イブレア(Ivrea)で毎年冬に開催されるオレンジ祭り(Battle of Orange、オレンジバトル)に参加してきました!イッテQでおなじみのあのオレンジ祭りです。地元軍に混ざってオレンジ投げまくり。最後にはオレンジまみれになりましたが、もう最高。
今後も開催されるので、参加してみたい!という方に向けて、この記事では主要な各都市からの電車での行き方、アクセス、会場の移動の仕方をどこよりも徹底解説します!
本当に最高の祭りなので、普通のイタリア観光は物足りない。そんな方に、是非イタリア観光をこの日程に合わせて参加してほしいです。
概要
名称 | オレンジ祭、Battle of Orange (La Battaglia delle Arance) |
場所 | イタリア・イブレア(Ivrea) |
日時 | 毎年3月上旬の1週間 |
最寄の主要都市 | トリノ・ミラノ |
参加費用 | なし(観戦者用の帽子:5ユーロ) |
アクセス |
ミラノより電車で2時間(おすすめ)、トリノより電車で1時間・バス |
混雑度 | ★★★★☆ (平日) |
お勧め度 | ★★★★★ |
ひとこと | すごく白熱します。地元感のある祭ですが皆さん優しいです。5つ星の最高の祭でした。 |
奇祭!オレンジ祭り、オレンジバトルとは
オレンジ祭りは、Battaglia delle arance、英:Battle of Orangeと呼ばれ、地方都市Ivreaで冬に行われる歴史ある祭りです。売り物にならないオレンジをイタリア南部から集めてきて、2月末から3月初めの4日ほど(毎年変わるので ”Battle of Orange 20xx “ で一度検索してみることをお勧めします)、平民軍と貴族軍が投げ合い続けます。街中オレンジだらけになります。
基本は地元の人しか投げれないかと思いきや、そこはイタリア。誰でも参加できます。というか地元の人がフレンドリーすぎてちょっと参加したそうにすると、すぐ戦場に共に駆り出されます(笑)
イタリアの国民性と伝統が合わさった最高の祭りです。
主要な各都市から会場までの電車での行き方
Ivreaに宿泊するという選択肢もあります(記者の方などがホテルの窓から乗り出してオレンジ祭りを撮影している様子や、ゆっくりと観戦している様子がが多くみられました。)が、小さな街ですので、おそらく宿泊施設が少なく競争率が非常に高くなりそうです。

そこで、他の観光も含めて、周りの主要都市に宿泊して日帰りでお祭り参加をおすすめします。
最寄り都市 トリノ(Torino)から電車での行き方
最も最寄りで大きな都市はイタリア・トリノです。トリノオリンピックの開催地ですね。
ローカル線で トリノ・Turin駅からChivassoで乗り換えてIvrea まで行きます。1時間ほどです。もっともアクセスの良い大都市です。
乗り換えは基本ホームが同じですし、違うとしても表示が非常にわかりやすいので安心です。
トリノにはあまり行きたい観光地がなかったので、私はミラノ宿泊を選びました。チケット購入方法などは次に書きます。
[おすすめ!]ミラノやベネチアから電車での行き方
実は、あまり他のサイトで書いていないですが、人気観光地のミラノやベネチアなどからも十分日帰りで、Ivreaへアクセス、オレンジ祭りに参加できます。
ミラノからの場合、
トリノ同様ローカル線で基本はミラノ中央駅からChivassoで乗り換えてIvrea まで行きます。2時間ほどです。
(ミラノ中央駅は違う場合もあります。切符要確認。私は間違えて危うく乗り過ごしそうに…)、接続がいいと1時間30分くらいで行けてしまいます。
ベネチアからの場合、ベネチア中央のサンタルチア駅から高速鉄道でトリノまで行き、あとはトリノからの行き方と同じです。
3時間30分ほどだと思います。
ミラノからも同様に高速鉄道を使う方法がありますが、割高なのでローカル線を使うことをお勧めします。
切符の買い方
切符の購入は事前に予約したい方はTurin to Ivrea by Train from €5.75 | Find & Book Tickets | Trainlineというサイトをお勧めします。英語ですが、比較的わかりやすくて手数料も取られません。スマホからですがこんなサイトです。

ローカル線だったので、私の場合はチケットの確認も何もありませんでしたが、送られてくるQRコードをスマホですぐに見せれる状態にしておくか、プリントして持っておくと良いでしょう。
日本語サイトですとヨーロッパ鉄道の乗車券・周遊パス予約|レイルヨーロッパ【公式】というサイトがあります。こちらは少しチケット手配手数料がかかります。
当日、券売機でも十分に買えます。高速鉄道は指定席ですので席がない可能性が少なからずありますが、ミラノやトリノからはローカル線で自由席ですので簡単・確実に取れます。
また、イタリアの鉄道はとても先進的で、英語ができなくても機械で直感的に簡単にチケットを買えます。万が一無理でも、カウンターに行き、発券機から出ている番号札をとり、順番が来て行き先を見せると優しく対応してくれます。
さすが観光大国、国鉄の人はとてもやさしいです。
イブレア駅から会場までのアクセス【会場内の移動】
駅からメイン会場(露店)まで
さあここからが本題。この行き方をしっかり書いているサイトが少なくて、当日苦労しました。しっかり書いていきますね。
まずは地図。2019年版ですが、街の広場の場所は決まっているのでおそらく会場は大きく変わらないと思います。
まずイベリア駅のホームへ降りるとホームから外に出るための歩道橋に登る階段があります。みんな向かうのでわかると思います。
そして登りきるとオレンジ祭りらしき看板が出てきます。登って左です。そして降りると、駅前のロータリーに出ます。

駅隣接のカフェがある場所です。ちなみにトイレはこのカフェにあります。そこから先にないので注意。ローカル線車内かこのカフェで済ましましょう。
そこからロータリーを出て右に進みます。

この辺から露店が出てきて、ちょっとづつテンションが上がってきます。
地図でいうといま①まで進んできました。

②のあたりが、露店が多く出るメイン会場のようです。とても活気があります。


メイン会場(露店)からオレンジバトルゾーンへ
③の前に簡単な(本当に簡単な)セキュリティチェックがあり、そこを入るとオレンジを投げてもいいゾーンに入ります。急に観光客用のオレンジ避けネットとか出てきて雰囲気が変わります。


④まで進むと、大きな広場が出てきます。
こちらはメインの会場のようです。ここで、オレンジバトルの前にオレンジ遠投大会が行われます。これもめっちゃ楽しいです。

だんだんと人が集まってきます。

そしてこの広場にLa vezzosa Mugnaia(粉屋の麗しき娘)がスポーツカーで入場してバトルが始まります。
粉屋の麗しき娘が何ぞやと思った方は、こちらの記事で紹介してますので、ご覧ください。
粉屋の麗しき娘が何ぞやと思った方は、こちらの記事で紹介してますので、ご覧ください。
この大広間のバトルは人が多く、馬車がその人を縫って進むのですごく迫力があります。

メインバトルは6カ所くらいでやっていますが、僕のおすすめは先ほどの④の大広場以外に⑤の橋とその先の小広場です。


ここは本当に狭い広場に地元の平民軍が集まっていて、とても激しいです。
④の大広場は半分くらい観光客ですが、こちらはどこにいてももろにオレンジが当たるためか、観光客ゼロです。しかし、だからこそ本物のオレンジバトルを味わえます。思いっきりオレンジ投げて、思いっきり投げられて、地元の人と肩を組んで無料配布のホットワイン(ヴァンシュー)を味わいながら勝利を祝う。そんな最高の経験ができる場所です。(ヴァンシューはこの場所でのみ配布しています)

地元の方も「この観光客、まさかこの場所に踏み込んできたか。」といった感じでさらにフレンドリーになります(笑)。
せっかく行くのであれば是非ここに足を踏み入れてみては。最高の体験を約束します。
まとめ
オレンジ祭りは私が経験した中でも最高の祭りでした。イタリア旅行やヨーロッパ旅行、普通では物足りない方は是非2月末から3月初めに標準を合わせて行ってみては!(毎年変わります)ミラノから日帰りで行けるので観光に組み込めると思います。是非!
実際のレポートと祭りの起源、当日のタイムテーブルなどはこちらの記事をご覧ください。